新型コロナウィルスに対する次亜塩素酸の有効性について

新型コロナウィルスの感染拡大防止のために様々な予防策が講じられております。ご存じのように厚労省は「手洗い、マスク、うがい、口腔ケアとともに消毒の重要性」を発表しております。消毒には、消毒用アルコールと0.1%次亜塩素酸ナトリウムの使用が勧められております。現在、消毒用アルコールが不足しているため、厚労省は酒造メーカーがつくるアルコール濃度が高い酒を消毒液の代用として使用することを特例に限り認めることを決めております。

さて、アルコールや次亜塩素酸ナトリウムに勝るとも劣らない殺菌活性があり、人体や環境に対する安全性が極めて高い「次亜塩素酸水」の活用が感染防御に対し有効であると判断・期待されております。

次亜塩素酸水とは

厚生労働省

次亜塩素酸水は、厚労省の指針では、食品衛生法で生成方法が指導されている食品添加物です。その生成方法においては、「食塩や塩酸を水に溶かして電気分解したもの」(電解酸性機能水)として定義されています。

厚生労働省「次亜塩素酸水についての資料1」

厚生労働省「次亜塩素酸水についての資料2」

経済産業省

また、経済産業省からの要請を受けた、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)はでは「電気分解法で生成した次亜塩素酸水」を、新型コロナウイルスに有効である可能性がある消毒方法として選定しております。
そして「塩酸や食塩水を電気分解した次亜塩素酸水」は手指には適用外としていた判断を修正し「一部商品では適用されているものがある」との見解を公表しました。

製品評価技術基盤機構(NITE)の見解

経済産業省の見解

電解酸性機能水はpHが酸性であり、殺菌力のもととなる次亜塩素酸を非常に多く含んでおります。次亜塩素酸は細菌の細胞壁や細菌膜を破壊し、細胞内のDNAや酵素などのタンパク質を分解します。これらの作用によって細菌を死滅させることができます。

ウィルスに対する次亜塩素酸水の効果

次亜塩素酸水は、各種の病原細菌やウィルスに対して高い殺菌活性や不活化活性を示します。それらの活性は、消毒用アルコール(70%)より高く、0.1%次亜塩素酸ナトリウムと同等です。

一般的に消毒薬に対して、インフルエンザのようなエンベロープをもつものは抵抗性が低く、ノロウィルスのようにエンベロープを持たないものは抵抗性が強いことが知られいます。新型コロナウィルスを含めたコロナウィルスは、インフルエンザウィルスと同じくエンベロープを持つ粒子構造をしており、ゆえに次亜塩素酸水は新型コロナウィルスに対しても高い有効性を示すことが推察されます。

コロナウィルスの薬剤抵抗性

コロナウィルス

ウィルス粒子には3種類の基本構造があります。
まずは、Aのようにエンベロープを持つウィルス、BとCのようにエンベロープを持たないウィルス。
新型コロナウィルスは「C」に分類されます。
またウィルスの中心に存在する核酸が「DNA」か「RNA」かによって分類されます。コロナウィルスは、インフルエンザやノロウィルスと同様のRNAウィルスです。以上の事からコロナウィルスはインフルエンザウィルスと粒子構造が非常に似ていることが分かっております。
そのため、消毒液に対する薬剤抵抗性は低いことが分かります。

次亜塩素酸水の生成

次亜塩素酸水

当クリニックでは、原水に食塩を微量添加した食塩水(NaCl濃度0.1%以下)を有隔膜式電解槽内で電気分解することにより、陽極側に酸性の次亜塩素酸水(HClO)を生成する電解機能水生成器を用いて、各滅菌・消毒を行っております。

次亜塩素酸を非常に多く含む電解機能水はエイズ、B型肝炎、C型肝炎、ヘルペス等のウイルスや、MRSA、インフルエンザ菌、緑脳菌、水虫、タムシ等の糸状菌、食中毒菌等のウイルスや細菌をほとんど瞬時に殺してしまう効果があります。また、細菌やウイルス、体液、血液と反応した後ただちに普通の水に戻りますので、人体には全く害がありません

以下のような病原性微生物の滅菌・殺菌に効果があります

エイズ、B型・C型肝炎、ヘルペス ・緑膿菌、MRSA、結核菌、 インフルエンザ、水虫、ノロウィルスなど 黄色ブドウ球菌、サルモネラ菌、大腸菌O-157など

次亜塩素酸は有機物と容易に反応する性質を持っているため、有効塩素濃度が低い電解酸性機能水は有機物の存在するところでは容易に殺菌活性が失われます。

電解酸性機能水の保存方法

コロナウィルス

電解酸性機能水の採取後の保存は密閉遮光容器に入れて、4℃(冷蔵庫)に保存するのが最も良好な保存方法です。この方法で保存した場合、30日以内であれば十分使用可能です。

お口の中の使用例

  • むし歯の原因菌を抑制し、むし歯を予防します
  • 歯肉炎、歯周病の予防。口内炎の改善に
  • 口臭予防として使えば息もさわやか
  • 唾液の減少などでお悩みの方はお口の中のネバネバ感がなくなりスッキリします
  • 歯の着色(たばこのヤニ、コーヒー、お茶など)が気になる方は着色が減少します
  • 収れん作用により、粘膜の消炎、鎮痛効果が期待できます
  • かぜの予防やのどの痛みに
お口の中は体内に侵入してくる
悪い菌やウイルスがいっぱいです。
酸化電位水は、むし歯の原因菌を抑制し、
むし歯予防に役立ちます。
また、のどのうがいに使用すれば、
かぜの予防に役立ちます。