保険診療と自由診療の違い

治療を受けられると、保険治療にしますか?それとも自費治療にしますか?と聞かれたり、アンケートや問診表に記入したりする場合に迷ったりすることはありませんか?保険治療を希望すると、果たして十分な治療が受けられるのだろうか?と不安になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

保険治療は、国が定めた材料と技術で最善の治療をします。
決して不十分ということはありません。

保険診療と自由診療の違い1

しかし、時には保険治療以外の材料と技術を用いる自費治療を提案することがあります。患者さまのお口の中の状況、生活環境や生活習慣などを考慮し、最適と思われる材料と技術を選ぶと、治療計画が保険の適応範囲を超えることがあるからです。

自費治療は、使用する材料も、かぶせ物や入れ歯などの製作方法も異なるので、保険治療に比べて費用は高くなります。予算に限度のある健康保険では、理想の治療が受診できないのが現状です。

保険診療と自由診療の違い2

話は変わりますが、巷ではお金持ちになる本が流行っています。投資だったり、不動産だったり、起業であったりと、いかにお金持ちになるかというものが売られています。
方法論は別として、共通して言えるのは「価格」と「価値」のバランスが上手に取れている人ほど人生が豊かであるということです。

お金持ちになることが必ずしも良いことであるとは限りませんし、お金がなくても幸せな方は沢山います。
お金は何かをするための手段であり、目的ではありません。そして、健康も同様です!

価値が同じであれば安い方がいいのは当然です。
しかし我々、歯科医師が自ら治療を受ける場合に保険治療をするということはほとんどありません。患者さんには保険診療しかすすめない先生でもそうです。それはお金持ちだからではありません。治療の価値を体と頭で知っているからこそなのです。自分にはして欲しくない治療を患者さまにすすめる。これをどう思いますか?

今しっかり治したい、今は余裕がないが近いうちにしっかり治したい、できるだけむし歯や歯周病を予防したい、などなど。みなさん、価値観は異なります。そ のため、治療計画や治療方法について十分に理解することが重要です。経済的な状況なども考慮して、ご自身の希望を何なりとお申し出下さい。保険診療と自由 診療はそれぞれ一長一短があります。一緒にベストバランスを見つけていきましょう!