ラバーダム
細菌感染を可能な限り防ぐラバーダム防湿
ラバーダム防湿とは薄いゴムのシートに穴を開けて金具で治療する歯に固定し唾液が混入するのを防ぐ方法です。
お口の中には皆さんが思っている以上に非常に多くの細菌が存在しております。 歯の神経の治療やむし歯の治療の際、これらの細菌が歯の中に入っていくと治療の予後は残念ながらうまくいきません。
ラバーダム防湿を行うことで、だ液・血液や水分が侵入しない、万が一の器具や薬品のお口の中への落下を防ぐ、治療する歯の明視と操作性の簡易化など、多くのメリットがあります。
治療の感染リスクを減らす
一般歯科で根管治療開始後に痛みが継続する因子の上位は「ラバーダム防湿をしていない」、「不十分な暫間修復」、「不適切な根管貼薬」という調査結果があります。これらは感染防止の観点で非常に重要です。つまり根管治療においては感染させないことに尽きると言えます。残念ながらラバーダム防湿を行わなかった場合、感染の制御は困難であることは間違いありません。
歯の再治療はその回数が増える分だけ、歯の健全な部分が損なわれていきます。その結果、歯は長持ちしにくくなります。ラバーダム防湿を用いて再治療を少なくすることが大切です。
再発治療を減らすためにも
ラバーダム防湿は日本での普及率はまだまだ5%程度と言われています。残念ながら保険治療で請求項目がありません。しかし、治療をするにあたり当クリニックでは、なくてはならない重要な治療であるということをご理解いただけると幸いです。
