MTAについて
MTAセメントは、Mineral Trioxide Aggregateセメントのといい、アメリカのローマリンダ大学で1990年初頭に開発された歯内療法用材料です。
MTAの主成分は、ポルトランドセメント由来のケイ酸三カルシウム、ケイ酸二カルシウムであり、造影剤として酸化ビスマスが添加され、歯科用に改変された材料です。
MTAは従来の根管充填で用いられるGP(ガッタパーチャ)と比較して非常に優れた特性があります。
- 強アルカリ性の為、根管内の抗菌作用が高い
- 難治性の細菌感染の成長を抑制する
- ヒドロキシアパタイトと似た中間層が象牙質との間に形成され、象牙質と接着できる
- 粒子サイズが非常に小さいので、象牙細管を封鎖する
- セメント質や骨などの硬組織や歯根膜の再生を促進する
- 歯根破折のリスクを軽減させる
など、、、
以上のように生体親和性の高いメリットがあるため、従来のGP(ガッタパーチャ)を用いても治癒しないようなケースや、再治療を繰り返す難治性の根尖性歯周炎に対して、革新的な治療法となることができます。
尚、治療については下記内容をご了承下さい。